2006/02/01
今年4冊目は重力ピエロ。
遺伝子会社に勤める主人公である兄、母がレイプされたことにより生まれた弟、ガンに侵された父親の家族が放火事件の犯人を捜す、という話。やっぱり一応ミステリーが軸になっている、が!例の如くミステリーは完全にオマケ。ミステリーを通じ、人間の純粋さ、家族の力強さを描いている。
読んだ感想は、面白い!文体は軽く、読みやすく、伏線を孕みつつ展開されるストーリーは無理なく纏まっており、そしてなにより伊坂ワールドである一つ一つのセリフの素晴らしさ。なぜ、私が伊坂さんの紡ぎだすセリフにこんなに心打たれるか、わかりました。それは理論とか理性を越えて、完全なる純粋さで出来ているからだ。頭で考えるのではなく、心で感じるセリフ。そして力強い。これが伊坂さんの一番の才能だと思う。
この作品、ぜひオススメです。