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ふくすけ

島田雅彦氏公演  [ ふくすけ読書録 ]

2006/11/21

本日は会社を早退し(先週で山を越えたので比較的自由)、早稲田大学で行われた我が崇拝する島田雅彦先生の公演に行って参りました。

旧第一学生会館のあとにできた「小野梓記念会館」という謎のバブリーな建物で行われた。ちなみに第二学生会館も謎のタワービルディングに変貌。メチャイケの「もってけ100万円」でおなじみの大学前のあさひ銀行のATMコーナーもなくなって広場になっており、大熊講堂も改装中、もはや早稲田の伝統は正門近くにはなくなったと言っていいだろう。ダメだコリャ。
余談ではあるが、学生時代にもってけ100万円の撮影の場に遭遇したため、テレビに出ました、オレ。

公演タイトルは「文学のために、文学のためでなく」
時間ギリギリの到着であったため、会場はほぼ満杯、誰でも入場可能であったため、高齢の方もたくさんいらっしゃり、先生の文芸活動の広さを感じた。最近は皇室関係の作品を手がけているので、その影響であろう。
ほどなく先生の登場!なぜか、ジーンズメイトで売っている「萌え系」とでっかく書いてあるジャージを着ている!このジャージに会場がどよめく(ジャージ着用の理由は知り合いの編集者に誕生日プレゼントでもらったんだって)。
で、タイトルの意味ですが、特に意味は無く、話がどう転んでもいいように、もっともらしくつけただけとの事。
初めて生島田を見たわけですが、いや、噂にたがわぬ美形、カッコイイ顔をしてらっしゃる。また、声が渋い!先生はオペラをこよなく愛しており、その延長でご自分もボイストレーニングに通うほどの熱の入れよう。TPOに応じて、声色かえて話すとの事で、本日は話の無いように説得性が足らないかもしれないので、低めのバリトンで説得力を演出したらしい。

で、公演は始まったのですが、「萌え系」ジャージ着用により、どれだけ変な話をするんだろう?と期待したが、緊張のためか、会場のリアクションがイマイチ悪く、法政大学で教鞭をとっている先生も勝手が違うのか緊張に満ちており、全体的にマジメな調子で公演は進展していきました。
内容はと言えば、先生の文学論のようなものを少々って感じ。端的に言うと「人間の想いというのは無意識でみる”夢”に出てくるものであり、その”夢”の内容と言えば、荒唐無稽であるが、現実は更に荒唐無稽、それは人間の愚行の結果であり、この愚行を研究することが文学である」ということでした。

その後質疑応答。ここが一番面白かったですね。萌え系ジャージの話やオペラの話で得意のシニカルは笑いを提供していただきました。
その中で、先生の最近のライフワークである皇室関係の話が。印象的だった話は高円宮殿下と飲んだ時のお話。
先生が、「皇室の仕事は?」と聞くと、「生きること、愛すること、死ぬこと」、と。カッチョエー!皇室の血筋を絶やさぬように生まれ、皇室の血筋を絶やさぬように女性を愛し、国民のために死ぬこと。最後に「死ぬこと」と言うところが皇室の使命を物語っており、ここが下々の者との違いですね。今度パクろう。
さらにもう一つ。「天皇家は135代続いている。徳川?たった15代だろ?」渋い。皇室じゃなきゃ言えないセリフ。合コンで言ったらモテまくりでしょう。

帰りは早稲田を少々散歩。構内の建物も新築化が進み、どんどん近代化が進んでます。普通のビルみたいになっちゃって、あの伝統ある建物たちはどこへ?もったいないなあ。
また、早稲田の街もコンビニが増えた。これは早実が国分寺に移転したため万引きが激減し、採算が取れるようになったためだと思われる。私が高校の時、学校近くに初めてコンビニができたが、万引き多数のためすぐ潰れた苦い歴史を早稲田は持っている。
帰りに恒例のメルシーにてラーメンを食べたわけであるが、ここでも事件が!学生客のほとんどが半ライスを頼まないではないか!メルシーと言えば「ラー大半ライス」だろ?半ライスを頼んでいるのは、オッサンばかり。早実の国分寺移転に伴い、早稲田大学生にメルシーで半ライスを頼む文化を伝承していた早実生がいなくなり、栄光の伝統が途絶えてしまったのか!ちょっぴり悲しさを覚える。

さておき、島田先生の話はタメになりました。たまにはこんな知的な会合もよいですよ。

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